> > >

良い機会と思って立ち直って欲しい

お嬢さん育ちだった従妹は華々しく結婚式を挙げ、マンション購入、出産と順風満帆な暮らしをしていました。

暗雲が立ち込め始めたのはご主人の脱サラからで、意気揚々と立ち上げた自営業は目論みとは異なり業績不振に陥ります。
ついには共同経営者とも仲違いして廃業しますが、その後、どこに勤めても半年ほどで辞めてしまいます。

そんな中、何かと支えてきた従妹の両親が亡くなり、いくらかの遺産を手にしてからは就職活動もしなくなりました。

遺産が有るうちはブランド物に身をかため、旅行や食べ歩きなど派手な暮らしをしていましたが、2年ほどで底をついた頃に第2子を出産します。

消費者金融やカードローンを借りまくってしまいます

ここからは正に自転車操業で、住宅ローンや公共料金、生活費のために消費者金融やカードローンを借りまくってしまいます。

限度額を超えると新たなカードを作り、借金で借金を返済する暮らしに陥った頃には、すっかり感覚が麻痺して収入と借金の区別さえあいまいになってしまったそうです。

親戚や友人に借金するのとは異なり、様々な言い訳をすることなく簡単に借りられるのはストレスが少ないだけに気楽に考えてしまったのでしょうが、そんな状況になっても2人とも働こうとはしませんでした。

返済に困るつど新たに申し込んでいたカードが束になったころ、新規にカードの申し込みをしても審査落ちが続き、滞納が度重なると新たな借り入れは絶望的になります。

ブラックリストに載ってしまったことで

ブラックリストに載ってしまったことでいよいよ切羽詰り、結局はご主人のお母さんの老後資金で返済して貰いましたが、すでに1000万円近くに膨れ上がっていたそうです。

今はマンションも売り、アパート住まいをしながら2人の子どもを育て、給料に不満はあるものの夫婦ともに働いていますが、女手ひとつで頑張ってきたご主人のお母さんは命金を無くしました。

ブラックリストという言葉には良い響きはありませんが、返す当て無しに借金をする人がいる以上必要なリストで、従妹夫婦にとってはやり直すきっかけを与えてくれた防波堤です。

今後はご主人のお母さんの生活費を含めて、経済的には大変でも地道に頑張って欲しいと思っています。


Comments are closed.